再々度「12月8日」

古葉茶庵

2008年12月10日 17:54

 今日はよか天気でした。孫達の校内マラソン大会を応援に行った。上二人は余り努力しなかったのか良い結果は出なかったが、次男孫は頑張った。3位入賞も不服そうだった。

  


 再再度、12月8日について語りたい。……というのが今日の「よみうり寸評」にまさにわが意を得たりの記事を見た。

 《兵なれば 婚約解かむと申されき 昭和16年12月8日》 ……12月8日の「読売歌壇」の一首である。この歌に詠まれた日付は12月8日

 そう、67年前、1941年のその日は対米英開戦の当日だ。詠み人はその日に婚約者の男性から「明日をも知れぬ軍人の身だから、一切なかったことに。」と言われた。

 「歴史の重さを一身に受けた女性の歌に暗涙を飲む思いがする。」と選者は評した。この一首が、ひとっ飛びにはるか遠くなった時代へ連れ戻してくれる。

 一人の女性の三十一(みそひと)文字のちからとリズムがその時代の空気を偲ばせる。詠み人はどんな想いでその言葉を受けたか、男性はどんな想いで断ったのか、二人の胸のうちを思う。

 同時に、相手を思いやる心の深かった時代をも「婚約解かむ」に想いをはせる。

 勿論、もうそんな時代は御免だ。……と思いつつ12月8日が何の日か、ただちに反応できる人が少なくなった事が残念でならない。

 その日が「ハリーポッター」翻訳本の発売の日だと騒いでいた「みのもんた」も見損なった。……<愕然>

 8月15日を知る人は多いが、12月8日がその日の始まりだったことを忘れたくない。